2000年前のあなたと同じ悩み。「自省録」マルクス・アウレーリウス

開かれた本趣味・教養・雑学

今回紹介する本は「自省録」マルクス・アウレーリウスです。

現代は、ストレス社会ですよね。

  • やってもやっても仕事が終わらない
  • 自分の人生に疑問を感じる
  • 他人に振り回されてばかり

そんなあなたにおすすめしたいのが、この「自省録」になります。

2000年前のローマ皇帝と一緒に「自分の心」について考えてみませんか。

「自省録」で繰り返されていること

この「自省録」の主題をざっくりと書いてしまえば、

あなたの世界を決めるのは、すべて「あなたの心」次第

だということです。

心頭滅却すれば火もまた涼し、ということわざを聞いたことはありますよね。そのことわざと同じように、「自省録」の著者であるマルクス・アウレーリウスは、こんな風に考えています。

人間は、他の人のことも、この世界そのものも、自分の肉体さえも、自分の自由にすることはできない。だけど他人だって、この世界だって、自分の肉体だって、「自分の心」を妨げることはできやしない。

「自分の心」を自由に動かすことができるのは、自分自身だけだ。

「自省録」の中でそう、マルクス・アウレーリウスは述べているのです。

「自省録」と著者の紹介

「自省録」の著者はマルクス・アウレーリウス

マルクス・アウレーリウスは 西暦121年~180年 に生きたローマ皇帝。戦乱の中を生き抜いた人でしたが、同時に哲学者でもありました。

そしてこの「自省録」は、マルクス・アウレーリウスが書いた哲学書です。

哲学書というと「抽象的でよくわからない」ものをイメージされるかもしれません。ですが、「自省録」はそんなイメージとはかけ離れたものになっています。

「自省録」という名前のとおり、マルクス・アウレーリウスが自分自身のために、自分はこう考え、こうあるべきだということを書き連ねている本です。

2000年前を生きたマルクス・アウレーリウス。彼が「こうあるべきだ」と書くその裏には、多くの悩みがあったに違いありません。

そしてその悩みは、現代に生きるあなたにもきっと通じているはずです。

「自省録」の内容

暗い気分の女性

「自分の心」について

すべては主観であること。

自省録」 マルクス・アウレーリウス(神谷恵美子訳)

「自省録」には実に様々なことが書かれています。

マルクス・アウレーリウスが自分のために考え、そして有益だと思ったことをどんどん書き溜めていった結果なのでしょう。

その中で何度も繰り返されているのが「自分の心」について。

マルクス・アウレーリウス は、

  • 自分が本当の意味で自由にできるのは自分の心だけ

と考えています。

「当たり前じゃん」と思われるかもしれませんが、逆にいえば「自分の心」以外のものは、自由にはできないのです。

他の人は、自由に変えることはできない。身の回りの環境も、自分の自由にはできない。自分自身の体でさえも、生まれ持ったものは変えられない。その肉体は、病気にもかかるし、いずれ死を迎える。

だけど「自分の心」だけは自分で自由に変えることができる。

そして「自分の心」が自由であるということは、他の人だって、周りの環境だって、自分の肉体だって、「自分の心」に悪い影響を及ぼすことはできない

すべては主観にすぎないことを思え。その主観は、君の力でどうにでもなるのだ。

自省録」 マルクス・アウレーリウス(神谷恵美子訳)

「不幸」とはなにか

例えば、マルクス・アウレーリウスは「不幸」とは何かについて、こう考えています。

「不幸」とは、他人が決めるものでではない。 自分の周りの環境や、その変化によって生まれるものでもない。

では、「不幸」はどこから生まれるのか。 それは 、

何が不幸であるかについて判断を下す君の能力の中にある。

「自省録」 マルクス・アウレーリウス(神谷恵美子訳)

つまり自分が自由にできる「自分の心」で、「不幸」を生み出すから「不幸」が存在する

それなら、どうすればいいか。

「不幸」を生み出すのが「自分の心」なら「不幸」を生み出すのをやめればいい

他の人や、身の回りの環境や、自分の肉体は自分の自由にはできない。ならば、他の人や、身の回りの環境や、自分の肉体のことで苦しんでいても仕方がない。

君が何か外的な理由で苦しむとすれば、君を悩ますのはそのこと自体ではなくて、それに関する君の判断なのだ。

自省録」 マルクス・アウレーリウス(神谷恵美子訳)

だから「自分の心」を自由にして、苦しまないようにしよう。そう、マルクス・アウレリーウスは説いているです。

マルクス・アウレーリウスの様々な思索

マルクス・アウレーリウスは「自分の心」以外にも様々な思索を巡らせています。

例えば、

  • 宇宙について
  • 死後の名声について
  • 他人の悪事について

など。2000年前の人間が考えたことなのに、いま読んでもはっとさせられることばかりが書かれています。

「自省録」のまとめ

「自省録」の紹介でした。

時間も空間も越えて、この本はあなたに多くのことを伝えてくれます。

最後に「自省録」の中でもっとも好きな言葉をご紹介して、この記事のまとめとさせていただきます。

人類はお互い同士のために創られた。ゆえに彼らを教えるか、さもなくば耐え忍べ。

自省録」 マルクス・アウレーリウス(神谷恵美子訳)

「自省録」ぜひ、読んでみてくださいね。

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